新しい書庫を作ってみました。「なんでもレビュー」と称して、車用のモノ、写真用のモノ、その他いろいろ。主観そのままに紹介しますので、購入の参考にはされませぬよう。
本当に「これは!」と思ったモノについては紙媒体で紹介しますので、ブログには載せません。
販売元から無償提供されたモノも載せません。おべっかを使ってしまうので・・・。
まずはKOITOの「ヘッドランプ専用LEDホワイトビームP214KWT」なる品物。
J38に取り付けて昨今流行りのハイテク目玉がどのようなモノか検証しようと思ったのですが、付かないことが判明。仕方がないのでADバンで試します。
ADバンでは誌面映えしないので、要するに余剰ネタなのです。そのうちなんらかの骨太系車両に付けたら誌面に移行するかもしれません。
【数あるLEDのH4から選んだ理由】
・消費電力が少ない 驚きの11W/11W(昼間点灯したかったのですよ)
・車検対応(勤務先の都合上)
・冷却ファンレス(複雑化はNG)
・24V車にも使える(テスト車両が4DRやBの車に変わっても平気)
・ネット上のレビューが良い(ステマもあるみたいですが)
・信頼の小糸製作所製(ブランド志向なんで)
H4のLEDは、本当に色んな商品が出回っています。
しかしこの品物か、ひとクラス上の同銘柄、フィリップスの三択でした。
取り付けは簡単そのもの。15分もあれば誰にでもできる作業です。
左の剣山状の物体がヒートシンク。これをバルブ本体の後部にねじ込みます。この辺の精度は上々です。
日本製とありましたが「本体は日本製」あるいは「日本で組み立て」と解釈します。
ダエミュン?デーミュン?=中国でしょうか。サンウー=韓国ですね。だから低品質だと短絡的なことは申しません。案外アメリカ製品より良いかもしれません。
さて画像がないのですが、一週間使った結論は、残念ながら私にはダメでした。
まず第一に暗い。特にハイビーム。雨の真っ暗闇ではH4ハロゲンに比べたら危険な域、まるで使いものになりません。照射範囲も狭く、照度も足りない。路肩も遠くの路面も見えません。速度ダウンを余儀なくされ、対向車のヘッドランプに負けて幻惑されっぱなしの有様。
ホワイトビームっていう商品を捕まえてこう言ってはいけないのでしょうが、そもそも6500Kという色温度も白すぎるのです。
ロービームはまだ良くて、左路肩の視認性は特筆すべき点。カットが秀逸なのでしょう。照度も近場を照らすには許容範囲。それでも大枚叩いてH4ハロゲンより暗い目玉を購入した事実にショックでありました。
ハイビームなんて使わず、霧なんて出るわけなく、雪が降ったら車に乗らないようなシティにお住まいのユーザー向けと判断。つまり郊外や山奥に向かう四駆には向いていません。
デーライト代わりに使える省エネぶりが捨てがたく、だったら55Wのフォグランプを買おうかとも思いかけて、そりゃ本末転倒と思い直します。残念ながら取り外します。
久しぶりにJ38でシールドビームの雨天夜間走行をして、LEDより視界が良いことに感動。照射範囲も広く、この色温度が荒天時には最高です。そして目が疲れない。当然ながら、ハイビームは遠くをしっかり照らします。
背後を行くUA452はLED化されていますが、専用の灯具(角4ユニットASSY)なので明るくて各バス会社からの評判は良いみたいです。やはりハロゲン用の灯具にポン付けでLED化することの無理を痛感。
コイトの公式サイトから、バス用の専用灯具の図。16Wで5500Kだそうです。羨ましい品物です。
だとしたら、規格品丸型2灯の専用灯具が発売されないもんでしょうか。
実はシビエから出ていますが恐ろしく高価、なんだか昆虫の目玉みたい。
そもそもダブルフィラメントという仕組み自体がLEDに合わないので、往年のダブルリフレクター式にこうなるようです。
それはさておきADバン、結局H4のハロゲンに戻すのですが、ついていたバルブを落っことして割ってしまった・・・。
手元にあったのが、以前ジムニーで使っていたPIAAのエクストリームホワイト。わざわざガラスに色を付けて光を遮断して、明るくなるわきゃないんです。実際、車検で落ちました。照度不足。
どうして市場では白っぽい光が明るいと認識されるんでしょうか。ドレスアップ効果とか言いますが、青い目玉なんてカッコ悪いと思うんですが。カラコンのつもりかな?
イエローハットで廃盤品特価・税込1501円です。透明ガラスの高効率バルブ。これですよ。
純正との差は感じませんが、安かったので良し。3300Kの色温度に安心します。でも、えらく遠回りをして戻ってきたような。バカバカしい・・・。
接点には気を使って悪あがきです。
冒頭の話に戻りますと、J38だとカプラー直後に冷房配管があるんです。なので出幅の大きなLEDは無理というわけ。セミシールドはギリギリ大丈夫です。経年車の配管は曲げるとガスが漏れたりろくなことになりません。
このシールドビームが明るいのは、右上に見えるリレーのおかげもあります。電圧降下は最小限に13Vくらいが給電されています。効率は大事。車内のハーネスやスイッチが溶けないためにも。