本車両導入の経緯はキュリアスVol.12『四駆道草林道紀行』の冒頭で記した通り。
昨年8月に16.2万kmだったオドメーターは現在この数字。軽にしては結構なペースで進んでいますが、昨年秋まで新潟や長野への遠征取材が重なったからで、現在は1200km/月くらいで進んでおります。
そもそも耐久性に難があるK6Aインタークーラーターボ、そして軽なのに1t近い車重。
初期型JB23Wの、ノンオーバーホールでの機関寿命ってどの位だろうと考えますと、一般的には15~20万kmなのではないかと。
こだわる人が新車から乗って、良いオイルをこまめに変えていたなら話は別ですが、近所の足グルマとして車検・点検でオイル交換するくらいならピストンリングやシリンダーも減っているでしょうし、スラッジも溜まってしまうでしょう。
そしてオフローダーな人たちの場合、エンジンより先に駆動系がくたばります。
過去5週の1~3型の流通物件を距離の多い順に並べてみます。
26万kmなんてのもありますが、エンジンをOHしたり載せ替えているかなんて出品票には書いてありませんから不明。まあ、おそらく手は入っているでしょうね。ヘッドだってそんなに強くはないでしょう。
丸印のちょっと上までオイルを入れて1000km走って、これだけ減ります。
ただし頻繁にオイルを変えている(洗浄効果の高いディーゼル用)ので、最近は汚れ方が遅くなっています。フィラーから覗いても、かなり綺麗になってきました。その点は喜ばしい限り。フラッシング剤は脳梗塞を誘発しそうなので使いません。
気になる白煙は通常走行ではまったく出ない。長い下りをエンジンブレーキで走りきって、最後に踏んだらスカシっ屁のごとくポワンと出るくらい。J38だとスカシっ屁どころかブリブリと具材が出るような有様です。
血圧の高い爺さんと同じで、自動車も歳をとると服用するお薬が増えます。
人間側において「欲しい車がない病」の治癒が見込めない現時点では、このJB23Wにもう少し頑張ってもらわないと通勤もままなりませんので、対症療法のヤク漬けに。
【左から説明】
1 バーダルGEAR OIL ADDITIVE
廃棄品の中から救出した古い薬。先日手汲みでリヤデフオイルを交換した際に投与。効き目は不明。唸りが消えて静かになったのはオイル自体が新しくなったからでしょう。
2 バーダルATC
ずいぶん昔に余剰品をもらって、オートマ車なんて乗らないので放っておいた品。C12に掲載したATF交換と同時に過剰量投与。これも効き目は不明。もとよりオートマの不具合はなさそうでしたので。
3 ワコーズ フューエルワン
ネット上では「すごく効く」とされる燃料添加剤。踏み加減によってチリチリとデトネーションが出るので、ジムニー屋の山口君に相談して2本連続投与。
デトネーションは若干消えたがまだ残る。燃費が大幅に改善したのは偶然なのだろうか?
効き目なしとは言わないが、燃焼室に溜まった汚れがガソリンにコンマ数%添加しただけで落ちるという理屈に合点が行かず(疑り深い?)。もう1本入れるか?
4 ウインズ フィフティプラス
J30系NYMの露店で購入したもの。くたびれたエンジン専用。オイル粘度を上げて圧縮回復・オイル消費低減を狙う、ネバネバ系の分かりやすい品。
調べると「小排気量車に使うな」とある。でもJ38に乗り続ける意欲が失われているので、せっかく買ったんだからとJB23Wに半量投与。これは効きました。なによりパワーが出た。アイドリングでの振動が減った(圧縮が抜け気味だとエンジンが振れる)。
効くということは、エンジンがユルユルってことの証明ですよね。
……果たしてこのJB23W、私が「もういいや」となるまで、壊れずに動いてくれるのでしょうか?
ちなみ5型以降の、つまり現行タイプのJB23Wは同型エンジンでも相当頑丈になったようですが、トランスファーが押しボタン式だし、エアバッグもABSも標準装備なので全然羨ましくないです。
フレームもボディも錆びていないので、本当はエンジン換装してでも長く乗る価値はあるのですが、そこまでの執着もなく。弱点である、荷室下のフロアもきれい。
C12に載せたATF交換の写真。
「軍手の繊維が一本入っただけで壊れることがある」デリケートな作業らしいですが、砂埃の舞う地べたで実施。問題は出ませんでした。
メーカーから届いたJB23Wの新車。
この2台に18年もの差があるとは思えません。こうなったらモデルチェンジしなくていいじゃん。
XGの手動変速で、マットも付属品もナンもなしで、すげぇお客さんがいたもんだと思ったら、カマド修理工場の若い整備士が買ったらしい。
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ここ数日は、年末に撮影した撮影会の原稿をまとめています。
どうも脳味噌がキュリアス13モードに切り替わっていないようで、効率悪し。ペース遅し。書き直し多し。