昨日ツイッターでお伝えしていますが、こちらでもご紹介しましょう。
地元法人ワンオーナーのY-V46WG、平成6年3月製ですから4M40搭載車としては初期のもの。
従ってクソ力の電制ポンプでもなければ、ミッションも内製のINVECS-2ではなく信頼のAISIN製。まだオプションだったABSも非装着でエアバッグもなくて、こう見えてアナログな内容です。
ただしオーバーフェンダーにメッキグリル、毛の生えた内装や電動窓は標準装備。そして壊れた電動ミラーが付属。隣に並んだ、中身は電子化されども貧相一直線の最終型V46Vとは異なる味わいです。
なにがなんでも細タイヤが良いとは申しませんが、やはりルックスとか軽快感とか足回りの負担を考えると・・・。
こんなワイドタイヤについて、硬派マニアは百害あって一利なしと言います。私は時に五利っくらいはあると踏んでいますが、どうでしょう?
このデカいルーフラックは純正アクセサリーかも。「PAJERO」のロゴが入っています。
各種撮影用や天体観測、野生動物の観察、あるいは日焼けサロンごっこや塀越しのバス車庫覗きにモッテコイ。恰幅の良い方の場合、ルーフドリップやリヤゲートの損傷にご注意です。
おや、ポチポチ式のオートエアコンなんぞではなく、ガチャガチャ式ではないか!! そして機能も健全で良く冷えますのう。今の季節、大事なことです。
後席用も当時流行ったデュアルオートエアコンではありません。それでも前方からダクトが延長されるだけのV46Vより豪華です。
これねぇ・・・ほとんど使うユーザーのいなかったサードシート。でもこれがないと売れない。
バリエーションを増やしまくったパジェロでは、エンジンを4D56にグレードダウンして、サードシートも省いて、しかしオーバーフェンダーは装備という不思議なKD-V47WGという機種がありました。たしかショートと同じ丸目ライトで。
サードシートのおかげでこれができたのも事実。キャンパーキットに比べればデコボコしていますが、これができるかどうかで売れ行きも変わったでしょう。
失敗したのがテラノ。そしてシートに頼らず床で寝ることのできたサーフ。まあ、サンバーでもエブリィでも寝ることはできます。
機械式噴射ポンプの4M40ってポンプ不良とか黒煙の問題とか色々言われていましたが、どうなのでしょうね?
乗用車しか知らないユーザーには「噴射ポンプという部品」が壊れて15万円也とか、へたってくると黒煙が出たりとか、我々にとっては当たり前のことも不満として出てきたのではないかと思います。猫も杓子も四駆四駆・・・の、末期の時代のお話です。
この個体は乗用車ユーザーのオモチャではなく、働く四駆として使われていました。地元財産区林の見回りに、四輪駆動の能力を遺憾なく発揮した勲章つき。
とはいえ、クロカン遊びの代償のような痛々しいものではなく、山道で使えばこうなるという程度。だから腹下や駆動系はまったく傷んでいないのです。
乗ってみると、とにかく調子が良い。滑らかの一語に尽きます。そしてカチッとしている。
それはそのはずで、この距離にして車検ごとにしっかり整備をしています。
だからと言って、Y60サファリやHDJ/HZJのハチマルみたいに、とことん頼り切れる感じでもない。
そこが見掛け倒しとまでは言いませんが、ドッケンRVの弱い部分。だったらもう少し軽けりゃと思うのですが、ホント重いんだよなぁ。2トン超えですよ。
この車と、すっかり調子の良くなったKC-V46Vは中古車ショッピングカートにアップしました。
正直なところ、価格は適正かわかりません。これでは売れない気もするし、相場を逸脱する廉売もどうかと思いますし、その辺は・・・。