キュリアスVol.10のデータは日本郵便さんに託しました。あと数時間で池袋の印刷会社さんに届き、数日内に校正刷りが返送されてくるでしょう。
(寸前で細かい修正アリ)
で、気付けば溜まっている売物件。特に出戻りFJ61Vはちょろりとご紹介したらコメントやメールでのご質問を頂きましたが、ここで詳細など。
2010年4月発売のキュリアスVol.5でしっかり取り上げた、あの「寡黙なゴウリキ」FJ61Vです。何名かの方から「62の消防車使って直したやつでしょう?」とメールを頂いたりして、さすがです。
NOx・PM適合作業も済ませ、晴れて神奈川県を走り回っていましたが、オーナー氏は邸宅購入資金にということで止む無く・・・ いや前向きな売却なのでした。調子が悪くなったとか飽きたのではないので、最後まで愛着がおありのようでした。
まずは現在の姿から。
#464というカラー(トラディショナルベージュ)はのちの#4E9よりしっとりしています。
ルーフ後部カドの切り継ぎ箇所からサビの再発があります。コーキングの隙間が原因です。早急な処理を。
BJ40系後期との色違い、43cm径の巨大ハンドル。
運転席シートも同等生地で一部張り直したんでしたっけね。
FJ60VとFJ61Vでは、排ガス記号がJ-とM-で違っていますが、乗り味はあまり変わりません。
違いがあったとしても、それは個体差の方が大きいでしょう。
しかしエンジン以外の部分で、初期のFJ60Vに見られた「タダの棒」のシフトレバーが好きでした。
新し目なFJ60~61~62Vは、防振のため軸の太い二分割レバーになっています。
シフトミスしたら手のひらがビリビリするような、ソリッドな棒で充分ですよね。
それでも根元のブッシュは樹脂だったのか(詳細不明)BJ40系やFJ56の4速MTの
「カッチャンカッチャン」 ではなく「ポキポキ」と言う入り方でした(と思います)。
星見号と呼ばれるゆえん。車両の履歴にこだわる方にも。
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そして2010年当時の姿。
画像データがどこかへ行っちゃったので、レストア中の様子は誌面スキャンで。
ルーフ側部は使用途中で再切り継ぎとなりました。
そこが今また錆びてるんだから、弱点としか言いようがない。
FJ56Vと並べて撮ったりしました。
比べてどうなるんだ・・・ということで、誌面には使わなかった写真。
当初はこんな錆び具合だったのですが、これはこれで味があったような気もします。
とはいえ、レストアしなかったら土に還っていたでしょう。
肝心のお値段は、さすがにいつものような格安とは参りません。
NOx・PM適合ということを考えて2F型の最高出力万円(税別・あくまで応談)とします。
前オーナーさんは200オーバーの出費でしたので、お得かと思います。
車検切れナンバーあり、絶好調、現状渡し。
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◆ここからは告知。
修復中というくろがね四起は、走行可能になったら取材させてもらおうかと思っています。でもシャフト折ったりデフの歯が欠けたらヤダな。
下記URLのNPO(つまり現車の所有団体)の活動報告会で、作業の進み具合が発表されるようです。くろがね四起の製造元である日本内燃機、現・日産工機の記録フィルムも上映されます。一足早く観ましたが、シャフトやデフを壊さんばかりの走りをしています。定員あり、事前申し込みが必要とのこと。
最初はこんな姿
◆そしてもう一件。
今年のジープの機能美展の日程が決まりました。昨年のハフリンガーに続き、今度は和製ハフリンガー(!?)が展示されるとか。http://ccv.bbs.coocan.jp/
6月11~14日 入間市博物館にて 展示車両、注意事項など、詳細は主催者発表をお待ち下さい。
『四輪駆動を考える』 の電子版も。紙バージョンをお持ちでない方は是非。
◆書いている間に入庫したので、追加で一台。タフトのおじさん放出車です。
先日予告のパジェロミニ、NAの手動変速は軽快、内外装文句美麗、タイベルクラッチ交換済み。
車検来年2月まで、走行7.1万km、価格応談。
私もしょっちゅうやっていますが「価格応談」というのも、考えたら胡散臭い言い回しです。
相談に応じて価格は変わるのか?というあたりで。
まあ多少は変わりますが、それには基礎となる価格が提示されないことには。
GOO-NETを見ると、10万円台後半でしょうか。
見どころはこれ。純正曲げ物を取っ払った穴を埋めるキャップは、高級樹脂の削り出し一品製作。
オーナー氏は模型等の樹脂型関係のお仕事なのでした。
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