モビリティパークの一般営業最終日に商品車兼・取材対象車のHZJ77HVで駆け付けました。20万km近くを走破し、内外装共にやつれ、しかしOH済みの噴射ポンプのおかげで素晴らしい俊足ぶり(あくまでTD42比)。
到着していざ走り出そうとすると、なんだかおかしい。前輪が掻いていない。こんな時に疑うのはアソコしかない。賢明なるオフローダー諸兄のお察しどおりなのです。
しばらくは後輪駆動+デフロックで走ってみたけれど、これじゃ試走にならない。ツマラナイ。意を決して市街地まで降り、目指すはホームセンター。40番のトルクスビットを握り締め、レジに向かいます。
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道具が手に入れば、しめたもの。手でドグクラッチを押し込んでフタをすれば、ようやく4x4になるのです。
かつてCCV誌で大々的に取り上げられた欠陥ハブですが、その災いが我が身に降りかかろうとは。
怠惰なユーザーに向けてのくだらない安楽装備が、雪国や山間僻地では命取りになることもあるでしょう。
◆◆◆
さて、意気揚々とコース内を走り回れば、かまど社のジムニーご一行が「JAFが来た!JAFが来た!」と騒いでいる。
スタックした舶来SUVのファミリーが救出を呼んじゃったんじゃないだろうな?とか憶測が飛び交っていましたが、管理車両のY60に先導され、奥に進んでいきました。
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しかしカッチョええ眺めだなぁ。ここはオフロードコースですから、私も含めて全車「お遊び四駆」です。そんな中で、やっぱりひときわ輝く「働く四駆」なのです。
この時点で新しいデマが発生。「奥でサファリが横転している」・・・とか。
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野次馬根性丸出しでついて行った先には、横転よりもっと珍しい光景が展開されていました。
なんと傾斜地での鍵開け作業。依頼人Nさんの名誉のために、画像サイズを小さくいたしましょう。
この顛末はご本人のブログを探し当て、お読みいただくのが良いかと思います。
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鍵開けが完了したところで、JAF車両に横付け。
トヨタの欠陥ハブと日産に倣った優秀なデュアルウェイハブの比較写真が撮れましたよ。
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ここいらで、本来の目的である業務、つまり試走撮影(という名の快楽)に勤しみます。(※撮影 山口君)
私が散々走り回ったあとに、インロックなサファリ氏や、ジムニー屋の山口君にもハンドルを預けて撮影。外で見ていると、ノーマルの77というのはダンパーの端から端までキッチリと使い切ってアクスルを捻るのですね。でもフニャフニャ過ぎるのかな?デフロック頼みになってしまいます。
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こんな時、サファリだったらしなやかに・・・と申し上げたいところですが、ボディ形状が邪魔をして、結果ボコボコになるでしょう。70系のボディ形状は秀逸です。
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ギャラリーがいると、ついつい無茶、あるいは馬鹿をやってしまいます。
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続いて、ジムニーご一行様に混じって、廃道チックな林道周回ツアーに。でかい77は足手まといになるかと思いましたが、そうでもなかったようで。ステップがひん曲がっているのは、先ほどのモーグル走行のため。
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軽い車は予想外のところで跳ねて転がるものです。
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これはJA11がコケた箇所を通過する、かまど自動車板金塗装工場の白須君。なんだかイイ足の動きです。
HZJ77HVはこの箇所で、樹脂製のアンダーカバーを落としました。
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広場に降りて、撤収準備。そこで、どうしても気になっていた白サファリオーナーに声を掛けました。
「渋いRXっすね!」
「いや、グランロードリミテッドです。」
ななな、なんだと~? 確かに白くっても、目を凝らせばパールホワイト。
どうやら、平成クロカンスタイルを地で行くような貧相化モディファイのようです。ホイールは赤ペンキがチョイと覗く消防お下がりのリングリム。ミラーは車体形状にカーブの合わないランクル60用。派手な改造車が多い中で異彩を放っていましたが、クロカンブーム全盛期にゃこのスタイルが王道だったんです。
危惧していた芋洗い的な混雑もなく、これでおしまいとは思えない、いたって普通のコース風景でした。
オフロード人口の激減ぶりを痛感し、帰途に着きました。