ジムニーで買い物に出かけた富士市。自宅から遠くないというか、御殿場インターやらアウトレットあたりへ出るのと逆方向なだけで所要時間は変わらないのですが、エラク遠くへ出掛けた気分になる土地です・・・気のせいかな。
土地勘がないというのも理由でしょうが、ひと気のない集落やら工業地帯を抜けて心細くなりつつ走っていたら、味のある駅前を通過。気になったのでUターンしてみました。
岳南原田駅。
駅舎はあっても無人で、シーンと静まり返っている。隣の立ち食い蕎麦屋から、良いダシの香りが漂い、ちょっと千と千尋のオープニングちっくな感じ。
天気も小雨で薄暗くて、このまま仙界冥界に連れて行かれちゃいそうな感じだなと思ったら、題名は忘れましたがNHKドラマのロケに使われたと張り紙がありました。時刻表を見ると、あと数分で上り下りの両方の列車がやってくるようです。
岳南鉄道は今年から岳南電車になったそうですが、思い浮かぶのは旧東急5000系。でも、あれは引退しているはずです。今走っているのは湘南顔の単行列車だったと思うのですが・・・。
で、構内踏切の警報機が鳴り、やってきましたよ。あーら素敵じゃないか!!これ、京王3000系っぽいですね。
四駆の写真なら日常的に撮っていますし、お願いした通りに走ってくれます。路線バス撮影も勘が戻り、鼻息荒く興奮しながらガシャガシャ撮れます。
しかし、なんせ撮り慣れない鉄道写真。距離感、スピード、被写体の大きさが想像しづらく、持ち歩きコンデジ・FUJI-XQ1の列型直噴的レスポンスに助けられて1枚だけ上手くいきました。成功率2割っくらい。難しいなぁ。
並びました。
花壇のふちでズッコケそうになるまで下がって、2両を1枚に収めます。神出鬼没の路線バスと違って時刻も経路も把握が確実ですが、ホームやら柱やら被る物が多かったり、立ち入ってはマズイ場所が多かったりで、どうにもこうにも。上手く鉄道を撮る人ってスゲェなぁ・・・と。
今から鉄道写真というディープな世界に入門することはないと思いますが(多分…?)、古い乗り物全般は出会うごとに記録すべきと思うのです。早晩消え行くものですからね。
で、この車両、調べるとやっぱり京王3000系なのですが、中間車を両運転台に改造してあるんだそうです。運転台設置というと例の平面ガエルみたいな無愛想な切妻フェイスを連想しますが、オリジナルの先頭車に準じた、改造年度からしたら随分とクラシックな造作にしたもんです。本当に素敵。
しかし井の頭線にはあまり縁のなかった私としては、懐かしさよりも好奇心が先に立ちました。
岳南鉄道は不採算の貨物輸送を廃止したばかりのようですが、旅客輸送もそうならないことを祈ります。
・・・といっても門外漢の戯言、日々利用する機会のない立場のもどかしさよ。
岳南電車の線路に沿って吉原方面に移動。ここから富士宮駅までを結ぶ「大月線」に、富士重工リアーエンヂン車が登板。不意打ちを食らいましたが、信号渋滞のおかげで背後にある店のレジあたりからすっ飛んでこられたのでした。うんうん、この感じ、この感じ。
近代的に見えても古参車の部類。でも岳南電車に比べたら新車のようなものですがね。
こちらは一昨日のこと。
売り先が決まって「あぁ、撮影は間に合わなかったな~」と思っていましたが、やっぱりちょっと走ってみました。運転手はジムニー屋の山口君。「ここ、この角度で、ジワーッと入ってきてよ!!」なんて頼んで、うんうん、やっぱりこの感じ、この感じ。
私の失態がありまして、事後の洗車に2時間を費やしましたが、納車するにふさわしいピカピカになりました。ブリちゃん、こんなに綺麗だったんだ。
公道試走については、以前在庫の白ブリちゃんでさんざん走りましたので大丈夫。
先ほど、大雨の中をトヨタ輸送さんに引き取られてゆきました。届け先は土佐の国。
若い新オーナーさんはブリちゃんに乗るためにAT免許の限定解除に通っているとか。当方マニア(だけ)向けではありません。創意工夫に好奇心旺盛なる未経験初心者サンは大歓迎です。SUVではない本筋ヨンク趣味の裾野を広げようではあーりませんか!!
ところで、サファリ乗りの某サン、先ほど買い損ねたのはコレなんです。初心者向けに見えて中身は・・・さーて、どうか分からない!!可能性を秘めたマシンです(本当か??) 再挑戦いたします。