急遽この「もくちゃん」を尋ねることになったのはアチラのブログのバスまつりの記事で書きましたとおり。
このみめ麗しきボンネットバスはいわゆる「バスオタク的視点」ではなく「キュリアス的視点」あるいは四駆というより「機械物・歴史物大好き派」として論じてこそ、魅力が伝わろうというものです。
QQのサルベージ記事も同様ですが、その視点によって書きようもずいぶん違うのだと実感しております。
例えばMB/GPWなどを語るのに「ジーパー的・オフローダー的」視点と「軍事オタク的視点」では目の付け所が異なるというあたりに似ている・・・のかな?
このあたりは記事に取り掛かる準備運動ということで読み流して頂けましたらと思います。毎度面倒なことでスミマセン。
この時代「丸グリル」はトヨタの統一意匠なのでしょうね。遠目にもすぐメーカーが分かるというのは大事なことです。そんな大昔でなくても、例えばY60サファリのフロントグリルは日産の統一意匠でした。
なのに現在はどこのメーカーも申し合わせたように「国産車統一意匠」みたいなことになってしまって。いやそれどころかメーカー同士のOEMばかりで本当に同じ車種だったりするんだから。
ところで、このFC80のご尊顔も、バスオタク的視点から論じると「ありえない組み合わせ」という風な捉え方もできますが、そのあたりのカラクリは経緯も含めてQ-10で。
午前の一便は同乗、午後の一便は待ち伏せにて撮影をさせていただきました。素晴らしい秋晴れで、もとより仕事として撮っているつもりもないのですが、ますます愉快な気分です。
ハンドルを握るのは大町エネルギー博物館の学芸員さん。収蔵物の収集保管や研究のみならず、このような旧型車両の扱いにも習熟していないといけないのですから大変です。F型エンジンは唸りを上げ、高瀬渓谷のつづら折れを登って行きます。
タペットカバーにブローバイ用スリットの切られた初期のF型エンジン。ただし消防仕様のため同じ時期のランクル用と違って130馬力だそうです。数度のオーバーホールを経て好調を維持。ということで、いつ発売になるか分からないキュリアスVol.10をお待ちください。
館内で放映されている代燃車の記録映像。
館内に展示された黒四工事の時期の大町市内。関電ジープはJ10が多いようです。
また、この関電ジープに関する様々な事柄は、当時トンネル内をジープで走り回っておられたベテラン氏からお話を聞くチャンスがありそうで、それは来年じっくり取り組みたいと思います。
なんにしたって「黒四」という響きだけでロマンを感じてしまう私にとって、興味が尽きないわけなのです。多分に「黒部の太陽」の影響もあると思いますが、古いジープが好きな方は同じ思いをお持ちではと勝手に思っておりますが、いかがでしょう。
誌面で使いたい題材をブログで公開するのも気が引けますが、博物館の業務車両がこれ!! ドノーマル、純正グレー、PTOウインチ・・・・・・クラクラします。ほぼ丸一日の取材ご協力、誠にありがとうございました。
【おまけ】 博物館敷地内にカモシカが3頭現る!! 館長さんによると、3頭は初めてのことだそうです。グッドタイミング。