先日の書籍販社さんへの出張打ち合わせ・・・いや打ち合わせというより、ご教示を請う「お尋ね訪問」でした。物の勢いでスタートし、見よう見真似の兼業編集室が9冊の四駆本を世に出すことができたのは、読者さんと協力者さん、そして諸先輩方のおかげです。
ところが、幸か不幸か我が社は自動車屋。私は出版社に就職した経験はないので、実務上の進行手順やノウハウは壁に当たるごとに書籍販社さんや印刷屋さんに確認したり、インターネットで調べるだけなのでした。もし他社の編集部に移籍したら、使い物にならないはずです。
出版に携わる人が読むハウツー本などを買い込んだこともありますが、本誌の実態にそぐわないものや、カタカナ商売的に気取った内容に感じました。長い目で見ればそう言い切れないかもしれませんが、参考になりません。
しかし、書籍販社の担当氏と社長さんとお話をして、参考になるテキストも手に入り、なんだかバルブステムに溜まったカーボン団子が溶け落ちたような、ウォータージャケットのヘドロが流れ出たような、スッキリ気分。出掛けて正解でした。
◆東京方面への単独出張に、なるべく車は使いません。
パークアンドライド方式で、4M40から6M70に乗り換えます。
御殿場~新宿 往復2980円、この時点で高速代を下回っています。
CO2はまるで気にしませんが、一人の移動で化石燃料を
何十リッターも燃やすのは気が引けます。
◆書籍販社さんは大手取次トーハンの関連会社なので、建物も隣接。
新しい担当氏も出向されてきたようです。
本や雑誌を積んだ4トンや10トン車がひっきりなしに出入りしています。
出版不況と言っても、マダマダじゃい!!
「ちょっとご挨拶程度で」とか言っていた割に、Vol.8や古バス見聞録を担当してくれた前任氏のオフィスにまで押しかけ、書店の仕入れ担当者が買い付けをする本の市場みたいなところを見学し、すっかり長居して業務の邪魔をしてしまいました。いつか信州の印刷工場さんにも見学をお願いしたいところです。
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その後、新宿に戻る途中で池上線に寄道。で、ここからは鉄道の話。そもそも池上線は戦前型車両を平成まで都内に走らせていた奇跡の路線。同じ東急でも東横線や田園都市線とは別世界でありました。
私が小学生の頃は常に吊り掛けサウンドが門前町に響き渡り、東急バスのUD2サイクルサウンドとの二重奏。四駆一筋だった20歳~30歳代前半はすっかり忘れていましたが、今になって思い出すと胸が熱くなるものがあります。このあたりは幼少期の刷り込みなのでしょう、私はここ池上界隈の生まれであります。
◆昔も凄かったけど、今も凄い。東横線のご隠居暮らしみたいな昭和30年代車が、
その機関部分を新型に挿げ替えられ、7000から7700に改番されて今なお現役。
かつて東横線急行の主役だった頃には独得の加速音で改札口の外にいても
「あ、7000だ」と分かったものですが、今は静粛に加速します。
運転台もワンハンドルマスコンになっています。
さしずめJ36を4DR5から4M41+ATに換装してエアコンパワステ化した感じ。
腐食と無縁の「日本初のオールステンレス車」だから成せるワザでしょう。
自動車の世界もこれくらいのレトロフィットを見せて欲しいもんですが、
大手メーカーに何を言っても無駄でしょう。それ以前にボディが腐る。
◆この写真は以前も掲載しましたか・・・
池上駅は30年前となんら変わりはありません。
◆木のベンチは私が物心ついたときからあったような。
屋根も木造のまま。同線は他の駅でも、こんな昭和風情が残っています。
マニアや懐古趣味者のためではなく、ただ残っているだけ。ステキ。
◆7000系の話に戻り、東横線時代に撮ってないか・・・と探したら、こんなのが。
子供心に、顔と顔が連結されているのが面白かったんだと思います。
それを言ったら7200なんて連結部分の二つに一つは顔と顔なんですがね。
たぶん横浜駅で昭和57年頃に撮った写真。
◆帰りは偶然乗れてしまいました!!
この日は3編成走っていました。高所恐怖症にはナントモ高い五反田駅にて。
鉄道も、改めて写真を撮ろうとすると難しいですね。
あまり鉄道の話をするとマニアの方からツッコミが入りそうです(遠慮なくツッコんで下さい)。
「素質」はあったはずなのに、なぜ鉄道マニアの道に進まなかったのか分かりませんが、
やっぱりUD+富士重工のバスのせいかなと思います。
そこから発展して、古四駆の長いレバーや黒いハンドルに惹かれた訳です。
一番好きだった7200と、小学校1~2年くらいのワタクシ。