今年6月に6.1万kmで導入して現在7.3万km、つまり半年で12000kmを走りました。
標準とされる走行ペースの約2倍の勢いで、そんな使い方ゆえの車種選択として正解でした。高速道路では矢のようにまっすぐ突き進み、極めて少食で、荷室がだだっ広く、余分な装備が省かれている。空調がよく効き、路上トラブルの心配なく運用できる。
かといってナンジャク車を転がしているような情けない感じもない。これは商用車のある種の「徳」でしょうか。
そして、普通すぎる見てくれからは想像できぬ独特なYD22DDエンジンの感触・・・つまり古典的直噴ディーゼルの味わいを残しながら近代化を果たした、いかにもな乾いたサウンドと硬い回りっぷり。
遠隔操作しているような踏みごたえの最近のクリーンディーゼルとも、より古いライトバンの渦流室式のまろやかさとも違い、2t車のエンジンをスケールダウンしたような骨っぽさと快適性を併せ持つ。半踏み領域のカリカリカリ、ガァ~ンというディーゼルノックには、恍惚感さえ覚えるほどで、ヘッドカバー上の遮音カバーを取っ払ったことも効いているのかな。
最初は「KF-規制車なんて」と思っていましたが、まだまだディーゼルの味わいが残された年式のようです。
アイドリングの下でドッドッドと粘るところなんて、一体ナニを運転しているのかわからなくなる。
燃費はエアコン稼働+エンジンぶん回しに大渋滞を加えた最低記録が15km/L、最高記録は20km/Lということで、これも満足。ガソリンジープをファーストカーに使う場合より、1年間でボロ四駆が1台買えちゃうくらいゼニが浮きます。
お気に入りの車にはとっておきの車検証入れを奢りますが、ミスマッチ。ここはUDマークでないと。
しかしこのペースで走るとすぐに寿命が尽きちゃいそうだし、楽しい乗り味に飽きが来たらもったいないなと。1台に掛かる負担を軽減するためにも、やはりサブの車両は必要と思えます。
J38の復活はまだ乗り気ではなく、部品も収集中。次号の題材として半年くらい楽しめる格安な古四駆を物色するのも一興。Y60? Lパジェロ? レオーネ? ファーゴ? 手元に色々ありますが、突如なにか飛び込んでくる可能性もあります。もう師走ですから、来年考えましょうかね。
そんな話の延長で、なるほどこれを買う話につながるのか、職権乱用だな~!と思われそうですが、さにあらず。純粋なサルベージ案件です。
オーナーさんに31年間も深い愛情を注がれ、しっかり管理された錆なし極上車。しかし心臓に問題を抱え、三途の川を渡りそうなところをお願いして譲っていただいたのでした。新刊発送のドタバタを終え、久しぶりに積載車で走ります。
N-L049GV、このグレードだからこそ、廃車にするのを踏みとどまってもらったのです。
よく聞かれるのは「四駆はエンジンや足回りがしっかりしてりゃいいんだよ」という話。
私の考えは全く逆です。エンジンが壊れていようと、駆動系がガタガタだろうと、ボディとシャーシーがきれいな車こそ価値がある。それもレストア車とかカスタム車では駄目で、メーカー出荷状態のオリジナルのすっぴんで、素性が明確で、長年のエピソードや修理履歴を聞くことができる、これに叶うものはありません。
ボディやフレームの交換が大仕事かつオリジナルを損なうのに対し、機関部分なんて消耗品に過ぎないと思うのです。部品さえあれば、どうにでもなる。
今回はオーナーさんから伺ったお話からしても重大なことではなく、タービンブローでしょう。4D56はカラコロと心地良いアイドリングを刻んでいます。
キュリアス14で紹介した赤いFJ60Vよりも、もっと詳細な記録が積まれています。オーナーさんは几帳面なこだわりの方なのです。
こちらも「次のオーナーへの引き継ぎ事項」です。
なぜかプレミア価格を付け始めたL型パジェロですが、それも変な話。
当方ではプレミア価格は付けませんが、この車両のプレミア具合を理解できて、それを引き継げる方にしか売りません。
麗しのカツブシ無し・黒バンパー、そして杓文字よ。
・・・と、パジェロバンの話はここまで。
面白い話や核心部分は、ブログではなく紙に乗せたインキをもって皆様にお伝えしたく。
数日前からマニア界隈で話題になっていたFJ56改は流れたみたいです。
サルベージ用に仕入れないのかって?それが無理なプライスにまで跳ね上がっているのですよ。これって新車架装なのかなぁ。
だいぶ前にこのブログで取り上げたBJ60Vのウルトラ魔改造レッカー車に比べたら、おとなしいというか正攻法ですよね。再登録も容易そうです。