10日くらい前の試走。ジムニー部門の走行会に混ぜてもらって、ようやく新型(というか現行)ジムニーの記事を終えました。
そしてこれ。信州からのご紹介案件です。
オフロードコースへの往路、廃車体に群がる盗賊団を表敬訪問。いやいや正規の部品回収作業でありました。
浮いたタイヤの回転が止まったままジワジワ前進するブレーキLSDなる電子制御カットブレーキ(しかも前後)をキャンセルできないのはモドカシイ設定ではありますが、何も考えずアクセルを踏めば走破するという能力は大したものです。
何名かで乗って、外からも観察して、前進時よりも後退時にスパッと作動するようでした。意図的な設定なら、それはクロカンの流儀として熟考されていると思います。
これは他の車種にも従来からある機構で、今まで食わず嫌いで「くだらない装備」と思っていました。
しかしたとえば、誰でもが安全確実に悪路を走破して任務を達成する働く四駆として考えたら、これもありだと思います。
反面、これを使って「オフローディングだ」と言われても興醒めというか何か違うのは確かなので、やはりインパネの片隅にキャンセルスイッチの一つでも奢って頂きたい。
こういったハイテクを全車標準装備にするなら、いらない、使いたくないという意見を切り捨てては駄目でしょう。ABSと違ってキャンセルしても交通事故には直結しないんですから。
移動中の乗り味は、ジムニーもずいぶん遠くに来てしまった・・・そう感じさせるものでした。
とりわけフレームの高剛性化が各メディアでも話題にされていますが、このカッチリ感というか硬い感じは、本当にそれだけが理由なのかな?下回りを覗けば、気付くことはあります。
新しいエンジンは、このAT仕様では大して良くなったとは感じません。常に目一杯の感じは従来通り。MT仕様ではトルクフルに感じるらしい。
そういえば、人車一体感というのもJB23Wの時代にはだいぶ薄れてしまいましたが、重量以外の要素でさらに人車一体感を失いました。どこか遠隔操作しているような、しかし操作に対する反応は正しいという、これまた不思議な感覚です。乗って楽しいのではなく、乗って楽ということです。
「原点回帰」を標榜したこのモデル、たしかに見た目や構造は原点回帰っぽい流れですが、乗り味についてはより大型な四駆に近くなっています。狭義のジムニーらしさに執着せず、国産唯一のマトモな四輪駆動車として、あらゆる方面に向けた商品になるのでしょう。
ジムニーで原点回帰したいと本気で願うなら、SJ10や30とは言いませんが、まだ上物が手に入るJA11あたりをとことん整備するしかないようです。
そして値段もジムニーの域を超えています。10年後もまだ中古車は高いだろうな。買っても良いと思える価格になる頃、自動車を取り巻く情勢はどうなっているんだろうか。
よじれを排除したフレームは、ヨタヨタのフレームより地形の変化やキワドイ状況を運転席に伝えてくれない感じもします。理屈では逆なんじゃとも思いますが、剛性のゴの字もないジープやヨンマルは、傾いてもあまり怖くない。ジムニーではSJ10あたりがそうです。
直前視界の悪化は非常に気になりました。
機能的な大きな弱点はここだけとも言えますが、ここが重大事項でもある。
JB64Wについては、すでに各方面で紹介され尽くした感があります。細かい話は抜きにして雑感的に書いてみました。賛否両論あるかもしれません。
商業誌のフリした同人誌ということで、こちらも原点回帰。大げさな寸評を書くのはやめました。
そんなキュリアスVol.14は来月のお台場で先行発売です。amazonなどに先行して手売りからスタートというのも同人誌っぽいでしょう?
売り物件を数題。
非常にきれいな車体。車内も清潔です。
これでも査定はほとんどつかないのがパジェロミニの悲しさでしょうか。スムーズな吹けと開放的な室内、私は嫌いじゃありません。ただしタフではありません。
出口だけ太いステンマフラー。なぜ社外品はみんなこうなのでしょうか。走り屋風の演出か。私ならグラインダーで切って、細めのパイプで延長します。
なにやらいろいろ付いています。DOHCの前期型ですね。タイベル交換時期近し。
エンジンブローのJA22Wも、根っこが生える前に。車検はたっぷり。でもリビルドエンジンが高いのです。
内装は、あまりきれいではない印象。きれいにすれば良いのですが、なかなか。
セルフサービスでお願いします。
・・・この手の入庫が多くなっていますが、近日中に10数年ぶりの出戻り案件、凄味の効いた大物が控えております。
そしてこれ。信州からのご紹介案件です。
所有者死去につき書類なし。代金無料ですがサルベージ等すべて自己完結して下さい。
合間を縫って信州へ。
今回も直噴ディーゼルの手動変速は19km/Lくらいの少食ぶり。こういうエンジンのコンパクト四駆があればなぁ。
11月末でその役目を終えるトロリーバスに乗ってきました。キュリアスの記事にはしない、純粋な趣味の遠征です。
バスと言ってもその実態は「無軌条電車」ですから、車内アナウンスも「この電車は10時30発黒部ダム行きです」となります。
でも無軌条なだけに終点ではこんな様子。本来なら「線路に立ち入らないで下さい!!」となるところ。
観光客の皆様が改札を出て行けば、ようやく撮影タイム。
このまま同じ便で扇沢に戻ります。黒部ダム駅まで来て、黒部ダムを見ないで帰るのは馬鹿げて思われるかもしれませんが、乗り物系のマニアにとっては普通のこと。その土地ごとの名物やグルメなども興味なし。一分一秒を惜しんで、乗って撮って蕎麦を食って移動するのみ。
扇沢の車庫には、すでに来季デビューの電気バス(超急速充電のバッテリー駆動)が待機。
1台は試運転用なのか、長野の白ナンバー10-01が付いています。関電トンネルの輸送が鉄道業からバス事業へ変わるのだと実感。
今はまだ鉄道扱いですから、灯火類も自動車のものではありません。たとえばブレーキを踏むと橙色のランプが光ります。これはウインカーではないのです。
その後、上田まで移動。途中で見たもの。