車検もしっかり残っているので「すぐ乗れます」状態で売りに出したい下取車のディスコ2です。その前にちょこっと乗って、いつか役立つ題材として蓄えておこうと、ピットに入れて下回りの撮影。
なるほど、これがワッツリンク・リジッドアクスルなる懸架方式か。スプリングはリアのみエアサスの空気袋です。
話には聞いていましたが、たしかにバネ(空気袋)が伸び縮みしてもシャーシーとの横ずれは発生しない構造です。レンジ登場以来、動きの確実なAアームにこだわっていたLR四駆の悪あがき・・・と言ってはかわいそうですが、かなーりコストダウンしながらも譲れないところがあったのかな?
たしかに車高を上げたY60とかハチマルなんてラテラルがナナメって不自然な揺れ方をしますし、JB23Wなんてノーマルでも勢い良く段差に突っ込むと横にすっ飛ばされそうな挙動を示します。
さらにこのディスコ2では、舗装路をぶっ飛ばしてもディスコ1みたいにロールせず、しっかり安定しています。路面に張り付くようです。
まあ「らしくなくて、つまらない」とも言いますが。グラ~っとロールするのは、本当は大好きなんです。
ロールしないその理由は・・・
スタビリンクの根元に、なんだかいや~な感じのコネクター。エレキの助けでロール具合を調べるものでしょうか。レバーの材質も、見なかったことにしたい代物。
う~・・・ 油圧シリンダーで、その時々の走りに応じてロールを押さえ込んでいるようです。これは興醒め。
現車はABSがエラーを起こして、あのお節介なヒルディセンド・コントロールというおつまみ系下り坂補助装置まで機能停止しているのが幸いですが、ロール抑制装置は機能してしまっています。
こういったありとあらゆる電気仕掛けをカット、もしくは撤去すれば、ディスコ2も楽しく乗れて、心の負担なく維持できる骨太四駆になるのでしょうか。重量オーバーではありますが、その素質はありそうなのですがね。雰囲気もオシャレで素敵です。
そういえば、飛び石を食らったフロントガラスも全面にビッシリと熱線が入った高級品。ただのブルーガラスで良いんだけどな~。
なにはともあれ、足をウネウネさせる場所を走らせてから、ちゃんと売りに出します。重たい車両なのでサポート隊も招集です。
ベンツ以外の輸入車の通例で、車両価格はものすごく安価。同年式のジムニーよりもお値打ちですが、5月に届く請求書には理不尽な数字が印字されていると思います。
延長されたリアオーバーハングがキュッと上がったこのスタイル。悪くない!!
・・・特にN尺・P尺好きには。