久々のぶっ飛び物件(主観による)です。
某アルペンルートの玄関口あたりの山岳センターに配備されていた個体です。退役後は排土板をつけてしばしの余生を過ごし、それを発見した酔狂なM坂君に価値を見出され4年ほど前に公道復帰した、いったい実動車が何台あるのか?というハリケーンエンジンのワゴンであります。車両詳細は2010年4月発売のキュリアスVol.3をご参照願います。
某アルペンルートの玄関口あたりの山岳センターに配備されていた個体です。退役後は排土板をつけてしばしの余生を過ごし、それを発見した酔狂なM坂君に価値を見出され4年ほど前に公道復帰した、いったい実動車が何台あるのか?というハリケーンエンジンのワゴンであります。車両詳細は2010年4月発売のキュリアスVol.3をご参照願います。
久しぶりにページ開くと、だいぶ前の記事だなぁと実感します。今より写真が小さいレイアウトでしたが、最近は大きくするように改善しています。回りクドイ説明はなるべく短縮して字数を減らしているのですよ。いや、そんな話ではありません。このクラシックワゴンの里親探しだった。
兄弟というか息子のようなサンナナのNHK仕様と並んで。同じJ30系でも、ずいぶん毛色もクラシック度合いも異なります。錆び難さという点では、古い年式のほうがはるかに良いようです。鉄板の厚さではなく、質の違いです。
願わくば後期型ノッペラボウではなく前期型五角形マーカーだったら、とか言っちゃイケネェと分かっていても言ってしまうんです(見た目重視)。
3年前の撮影ですが状態は変わっていないと思います。昭和45年式でモチのロンのワンテール、でかい給油口のキャップはメッキ。リアバンパーは欠品だったので鉄工所で製作したとのこと。今はこのホイールじゃないんだっけ?売主殿、適当に補足コメント入れといてください。
この年式からクラッシュパッドが付きます。後期型の最初の分は鉄板むき出しインパネで出荷されたものもあるようですが、きっとジープお得意の過渡期折衷タイプですね。
手書きされた「チヨーク」「スロツトル」 これを見て思い出すのは、Vol.5の「幻のジープワゴンを尋ねて」のCJ3B-J11の記事中で紹介した前期型J30(おそらく42年式)のことです。
それとなくキュリアス誌の内容を織り交ぜるのは一種のステマ行為ですが、Vol.3も5も絶版です、無念。
その前期型の写真です。
「始動の折はチョーク(C)ボタンを一ぱい引く事 アクセルペダルを四、五回ふみ アヲル事 ペダルをふまずにセルを回す事」 とある。そしてチョークは「スイコミ」。
同じエンジンだから始動手順は似ているのでしょうが、それぞれの個体の癖もあって、要領の分からない者が触るとかぶらせてしまったり、バッテリーを上げてしまうのでしょう。
このあたりはJ38や37よりずっと手強く、なんやかんやで始動できてしまうランクルFJ40やパトロール60よりシビアなんじゃないかと思います。でも、慣れれば一発始動、それがオールドジープの使い手ってもんですよね?
「キーを捻ればエンジンが掛かると思っている奴にゃ無理な車だぜ」 なーんて定番の嫌味を書いてみたものの、今じゃキーもなくってボタンをプッシュするのか!!
実家のプリウスの始動方法が分からなくて、街中の駐車場で30分も取説見ながら立ち往生した苦い思い出・・・始動時はブレーキを踏んでなきゃいけなかったようです。あれ以来、ハイブリッド恐怖症です。
余談が過ぎました。私が富士山麓と諏訪湖畔で乗った印象としては「ズッシリがっしり重厚ワゴン」でした。サビ腐食は少なく、機関も各部調整等のメンテをしながら乗れる方にとっては上々の部類です。所有・維持の感覚はJ3や古いFJと同じです。
価格や詳細はコメントではなくメールでお尋ねください。お名前や所在の記されていない方、毎回冷やかしばかりの方がいますが、返答しませんので悪しからず。
価格はけっこうリーズナブルと思いますが、その代わり所有・維持には充分な手間を掛けていただきたいと思います。