バスの本の巻末で「道具の話」として、中学生の頃に初めて手にしたカメラ、キャノンEOS650の話を中心に、思いつくままに書いてみたところ、思いのほか「ボクの場合は・・・」と、それぞれの思い出を話してくれる友人知人がいたりしたのでした。
まあEOS650は25年も前の話、今日はキュリアス誌の制作に使っているカメラの話など。
2009年春の創刊からモチのロンでデジカメを使っているわけですが、それまではデジカメというとブログかヤフオク用だったので、640×480というケチケチサイズで撮ったりしていました。それを誌面で使える解像度(350dpi)に当てはめると「切手サイズ」程度にしか載せられないことが分かってボツになったり、そんな理由で2000年代にデジカメでやたら撮ったものより90年代に銀塩で撮った記録が使えるという矛盾を招きました。寄稿者さんにもなるべく大サイズの画像をお願いしているのは、グラビア誌を作ろうというのではなく、そんな理由のためです。
それはさておき、現在愛用中のカメラは2機。ニコンのP6000とD90です。他にも安物や旧型や銀塩機がありますが、主にこの2機を使います。世の本屋さんはもう少し上級の機種を使っているようですし、本業の写真業の方なら尚のこと。でも、今のところ不足は感じません。
特に、いよいよ旧世代機 (四駆なら褒め言葉なんだがなぁ) になろうというP6000は画質も操作性も秀逸に感じて、常に持ち歩いています。当時のいわゆるハイエンド・コンデジで、遊びも含め使用頻度が高く、カドの塗装も剥げてきました。すでに3度ほど修理に出していますが “キタムラ長期保証” のおかげで全てタダ。完全に元を取っています。
最近になってモードダイヤルがモゲちゃったので代替を考えつつもまた修理に出したら、どういうわけかレンズユニット丸ごと新品になって帰ってきました。「最近ピントが甘くて妙だな? カメラも老眼になるのかな?」 と思ったことはあったのですが、測定機器で駄目な部分を洗い出して整備してくれたようです。使っていて感心するのは、D90がオートホワイトバランスで「ハズレ」を出しがちなのに、P6000は常にドンピシャなところです。
P6000の総レリーズ数を知る方法が分からないのですが、D90があとから使い始めて使用頻度もはるかに少なくて4000回弱ですから、P6000は3万回を超えていると思います。コンデジの寿命がいかほどか知りませんが、電脳部品なんて壊れるもんじゃないでしょうから、メカニカルな部分の寿命が尽きたらオシマイということのようです。そんな意味で、こいつは 「車体再生」 あるいは 「エンジン・ミッション載せ換え」 並みの整備を受けたのですから、まだ使えそうです。
本当は3代あとの後継機P7700が、新型P7800の登場によって格安で手に入る時期なので欲しかったのですが、まあ愛着もありますしね。P330というコンパクトな高画質機種に食指が動きましたが、価格ドットコムのレビューでイマイチのような書かれ方です。でも、誰かも分からない匿名投稿の声を鵜呑みにするのもいかがなものかと思っています。
それにしても、カメラというのは車と違って置き場所に困らないので、つい買い足してしまうんです。居間が中級クラスのカメラだらけになってきました。上級機が欲しいとは、あんまり思わないんですよねぇ・・・なにしろ 「使いこなせない自信」 があります。
サファリやパジェロの低グレードに惹かれる理由とは違うようで。