前記事で「決算につき目ん玉の飛び出る価格で」などと告知を行いましたら、閑古鳥継続の予想に反して多くの打診を頂戴しました。もはやよく訳がわからなくなっています。
当方の頭蓋骨の中身は、特性上ひとつのことに集中するには比較的適していますが、同時進行で二つ三つが重なると一気に熱害や潤滑不良を起こします。期限も迫る中で新規の商談はこれ以上お受けできぬということで、これにて終了。そして商談継続中の皆様、良いお返事をお待ちしています。
午前中は書籍の発送に始まりいろいろやっていて、明日は泳ぐ車の最終撮影行で某所へチョイ遠征、その後も立て込む予定なので、本日午後は安息のひと時としています。
そんなことで、最近のあれこれを画像で振り返る企画です。
リブロックガレーヂの長谷川さんが、3年ぶりに車検取得となった骨董L/R(キュリアスVol.7参照)の試運転がてら来訪されました。この満面の(無理した)笑みはやり遂げた男にのみ許される。
これほど継続検査で苦労したのは初めてという難物、聞くも涙、語るも涙のエピソードは次号の誌上で・・・といいたいところですが、やめておきます。
この個体は、以前石川さんと試走に出かけた時に少し運転させてもらいましたが、こんなに手強い乗り味の四駆には出会ったことがありませんでした。同じ時代を生きたMB/GPW、少しあとのランクルやパトロールの数倍ハード。コンパクトで軽量なのに不思議です。長谷川さんも沼津から御殿場への20kmの行程でヘトヘト。
6時間かけて廃バス見聞録を買い求めにこられたマニア氏のSJ30V-1型のドすっぴん極上車。
インバウンド輸送の貸切バスにぶつけられてトホホな話とかその他もろもろを聞き、来訪記念に近所の廃車体を案内しました。古バス趣味と四駆趣味の融合という私が超個人的に提唱する流れを痔で行く、もとい地で行く若人でありました。
打って変わって三菱製四駆ワゴン新旧の図。モノコックパジェロはなんと手動変速で、初代~二代目~これと乗り継がれた山猫党の所有者は、バス趣味の師匠でもありキュリアス誌の協力者でもあります。この日は廃バスならぬ生バス探索に野郎4名で出掛けたのでした。
偶然見つけたこの広場、ムムム~っとな。廃墟のようで廃墟でなし。
退役すると聞いてたのに退役しないカマド社の古参積載車。日産製ディーゼルバンを輸送するにはピッタリの風格、さすがはUD。カリカリいう新型キャンターじゃサマになりません。
自動車病院の待合室で当ガレージの在庫車2台が轡を並べました。どっちが先に治療されるんでしょうか。
あとから来たライトバンが先か。鉄チンがカッコイイなぁ。
若林メカから「程度いいねぇ~」のお墨付きをもらいました。
でもロアアームのゴムブーツが一箇所切れているだけでASSY交換とは、実にとんでもねぇ設定です。日産ではゴム部品の寿命と鋼板を曲げた構造材の寿命が同じとされているのでしょう。さらにエスカレートしたら車両ASSYになる。
FF車のリヤサスってのは、なんとも抜けた感じがします。この手に多用されるトーションビーム式サスペンションは3リンクコイルリジッドとほぼ同じ動作ですが、一部ブッシュ類が省かれ、四駆のホーシングに相当するトーションビームの捻りたわみに依存しているようです。よく見るのは初めて。
簡易的ながらアンチロール効果もあり、ブッシュの寿命も気にせず、フリクションも少なく、ストロークを稼ぐわけでもないので良いんでしょう。理に叶ってはいてもなんだかつまらない。
次の患者さんは4WDのファミリア婆さん。自動車の世界では昭和車ともなると後期高齢者です。
「こんなのもうないでしょう~」と若林メカ。
婆さんの脚線美がお見事。大衆車にラリー車の足ですよ。すごいぞBF系4WD。
ここ5年以内っくらいに屁の出口も新調されているようです。ありがたいことです。
この車は次号林道紀行の撮影後に、お値打ちに販売するつもり。実走3万km台、車歴完備。
信州、それも北信出身なのに錆びていないのは、この車が頻繁に使われた時代には塩カルをほとんど撒かなかったということでしょうか。
明日はこの撮影の続き。
小泉エディターは雨の心配をしていましたが、こいつは水陸両用ですぜ。
私としては暑いのも苦手だし、埃も立たないし、影も出ないし、観光客も少ないし、雨の撮影は好きです。担当記事は完成したので、カメラぶら下げ出掛けるのみ。
6月末発売、タイトルは「ポルシェの野戦乗用車 キューベル&シュビムワーゲン」で確定。
近々、amazonにもアップされるでしょう。