実に久しぶりのオークション仕入れです。
本当はユーザーさんから持ち込んでいただく物件の方が「過去の詮索」がラクですし、運用状況や個体のクセ等々お尋ねできるし、中間マージンも省けるのですが、出てこない車や「これだ!」と思う車は入札するしかありません。
3点評価しかも「NOクレーム」の車は中古物件としてはB級どころかC級なので避けたいところですが、G63Bターボの手動変速長尺車は以前から仕入れたいと思っていましたので、少し無茶しました。と言っても16で落ちました。あとは落札料と税金、輸送費は掛かりましたが、それは仕方がない。
まあ、相場が上がり気味のL型パジェロでも、同年代のランクルの半分、いや三分の一以下ですね。
NOx・PM規制地域で夢を断たれた都会の四駆乗り、やむなく今風SUVに乗り換えて去勢された気分のアーバンオフローダーな貴方に・・・なんてな想定をしていますが、ニッポン全国どこの方が乗って下さっても構いません。ガイコクハ ダメネ。
アーバンオフローダーな電子式英国車と混載で運ばれてきました。
出元は千葉県。なのに御殿場村を通り過ぎ、浜松方面から輸送されてきたようです。
積載車の背の上で始動。キュキュン、カラカラカラではなく、ウ~~と低く唸るだけなのが新鮮。6G72みたいにデュロデュロも鳴りません。おとなし子ちゃんです。
なんだか色褪せてパッとしないな~、なんて思いましたが、もう33年前の新車塗装ですから当然。
そうか、L型パジェロも三十路オーバーが当たり前か。
腐食は少なく、サイドシル後端に通気口が新規開設されているくらい。
個人的には、のちのミッドルーフよりエステートが好きです。
おや、思いのほかスッピン美人なインパネ周りですこと。座席も良し。エアコンも多分良し。
問題はサードシート欠品、セカンドシートのヘッドレスト欠品。解体部品のネットワークで網張っておけば出てくるかな? 解体車としても旬を過ぎて早幾年という車種ですから、難航しそうな気がします。
荷室はたいそう綺麗。完全に乗用車として乗られていたようです。
タイベル交換してから2000km足らず。ここ数年の使用頻度は極端に少なかったようです。
「NOクレーム」表記の理由はここらでしょう。焦げ臭い白煙。クーラントじゃないな、オイルだな。
水が出ているのは、マズイ方の水ではなく、燃焼状態が良くて出ていると思われます。調子は良いのです。
一晩おいてから始動したり、みっちり完全暖気したり、全開で吹かしたり。タービンが駄目なのではと目星をつけました。9万km強なら、オイル管理が悪ければそんな時期かもしれません。
塩害とは無縁の地域ゆえ。価格含め、いずれホームページに掲載します。たぶん、現状渡し・機関修理渡し・車検つき高額取引の三重価格になりそう。一番安い方法で、この車の経年数万円くらいでしょうか。