2ヶ月も前から「入る入る」と話がありながら、色々あってことが進まず、今朝ほどようやく入庫しました。いやぁワタクシャ待ち侘びましたぜ。
平成元年製・新車ワンオーナー・錆ほとんどなし。かまど受付係のお姉さんのご自宅で長年大切に使われてきた個体で、それがついに新車エブリイバンへの代替によって、ここに放出されたのです。
いやぁ、新型アルトやハスラーが並ぶ中でひときわ異彩を放つサンバーM-KR6。FHI技術の結晶ここに極まれり!!とは大げさですが、質実剛健なラダーフレームになんとも独特なパワートレーンを持つワンボックスです。
この車についてはキュリアス11でご紹介しようと、たったいま決心しましたので、詳細は割愛。
さっそく走り出しますと、右のお目目が光りませんな。
足柄山の忍者に目潰しを喰らったんでしょう。
ビス2本でベゼルが外れ、ライト枠をグッとおさえながら回せば容易に交換できます。
解体ジープから奪ったシールドビーム、手元にあるラスト一個を奢っちゃいましょう。
末期のEK23型エンジン。
発発みたいなサウンドをべべべべっと奏でながら、4気筒660ccの後継機よりモリっとした出足。
おっ、タイベルも換えてあるじゃないか。カバーからして、けっこう幅広のベルトなのかな?
座席が破れているくらいで、内装の程度も上々。土汚れは「程度」とは関係なし。
問題はリンクブッシュが飛んでしまったのか、1速・2速へのシフトが容易じゃないこと。
あらぬ位置に黒電話みたいなノブを放り込まねばなりません。
でも10分も乗ったらコツを習得。長いレバーをガコガコかき回しながら鼻歌ドライブ。
かつて棒ミッションのバスで、Rに入れるとき運賃箱に指を挟むほどグラグラレバーな
ものがあったそうです。そんなことを想像しながら走ります。
パトロールマニアの某氏が遊びに来たので、試走の道連れに。
とても軽快。クセになりそう。
660ccのKV系とも、鼻っ面の出たTV系とも違う、独特の愉しさ。
長い登りで全開走行、この車は思いの他パワーがあって、
ネット上に書かれているKT/KRの事実上の最高速より出てしまいそうですが、
突如油圧ランプが点灯、慌ててストップ・・・・・・路上点検。
でもオイルは入っている、汚れてもいない、ランプも消灯。
デトックス効果か、お年寄りの急な運動か、まずはしばらく乗りながら様子を見ましょう。
しかし、久しぶりにワクワクする車ですなぁ。
出た~!!
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そうなってくると、にわかに気になりだすのが白ナンバーのサンバーともいえるドミンゴ。
これは先日出先で見かけたもので、4駆か2駆かは分かりませんが、
3気筒の1000~1200ccに同様のシャーシーで、その乗り味が気になります。
ドミンゴには、ジムニーエイトやSJ 40みたいな魅力があります。
ここでパワーが上がったからといって、肥大化したり過剰装備になってはイケマセン。
こんな風に、ちょっとワイドトレッドになるくらいでヨシ。
★追記
1速2速の入りの渋さは、シフトゲート風の金具を調整することで解決。
この金具を撤去してしまえばR/ELへの「PUSH」操作も不要になりそうですが、
それはやめておきましょう。